ヒトラー 独裁者の魅力++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ヒトラー 独裁者の魅力
”偉大なる総統閣下”
アドルフ・ヒトラー
Adolf Hitler
■愛人-エヴァ・ブラウン ”私生活”
愛情豊かなヒトラーの実像をEB(エベ)との関係に見る

ヒトラーを権力的存在にしたもの−それは彼の思想的一貫性やそれを支える情熱などあるが、一方で私生活での女性への深い愛情を無視するわけにはいかない。ヒトラーは女性に対しては非常に潔癖で、性的な乱れはほとんどないと言っていいだろう。ここでは、彼の唯一の女性エヴァ・ブラウンについて述べることにしよう。

ヒトラーは政権獲得前から、ベルヒテスガーデン( Berchtesgaden) の「ベルクホーフ(Berghof) 荘」がたいそう気に入った。34年8月にヒンデンブルク大統領が死去してから完全に独裁権力を握るが、それ以後この山荘で多くの時間を過ごしていた。そのときエヴァ・ブラウンがそばにいた。

私生活ではヒトラーはくだけた家父長みたいであった。
女性に対し親切で素直な態度を示した。エヴァ・ブラウンを見出したのは、1929年にハインッヒ・ホフマン(ヒトラー専属のカメラマンで、ヒトラーの写真の独占権を与えられた)のスタジオで見出している。当時17歳の「さわやかな少女」であった。

彼女は日陰の存在であった。1945年ヒトラー自殺寸前まで結婚することはなく、公的な催しには一切姿を見せていない。彼女のことは当時、少数の近親者や別荘での私的な会合に集まる側近だけにしか知られていなかった。

エヴァがこうした存在だったのは、ヒトラーの繊細な配慮によるものと考えられる。恐らく、エヴァは最大の人間的な交流の相手だったに違いない。激務の日々において、ヒトラーは彼女とともに、普通の男としての平凡で安逸にあふれた生活を楽しんだ。

”エヴァはファーストレディーになるには若過ぎたし、未熟過ぎた。だが、
彼女は生涯でたった一人の女性である。もしわたしが大戦後にリンツ(ヒトラーの少年時代家族と過ごした)に戻ることがあれば、彼女はわたしの妻になるだろう。”

Evaはエベ(EB)と呼ばれることもあった。それはギリシャ神話の青春の神である。ジュピターはエベに神々の傍でまどろむことを使命として課した。最後には、
エベはヘラクレスが神々の王国に入ることを許された日に彼と結婚するのである

Evaはスポーツ好きで活発であったが、聡明な女性ではない。Jazzやアメリカ映画が好きで、ヒトラーとはよく映画を見に行っていた。グレタ・ガルボの相手役John Gilbertのファンで彼のブロマイドを集めていた。当時封切られていた「恋多き女」「野生のラン」「船出の朝」「接吻」「アンナ・クリスチー」「ロマンス」などを見ていた。

Evaはヒトラーの気を引こうと一時自殺未遂を犯している。ヒトラー自殺の1ヵ月前にはヒトラーの指示で一度はミュンヘンに疎開したが、自ら連合軍の攻撃が行われるなかをベルリンに戻りヒトラーと再会している。このように、ヒトラーとEvaとは両者の類まれな愛情によって結ばれていたのであり、もしヒトラーが一般人であったなら彼女と幸福な暮らしをしていたことだろう。

=地下壕でのEvaとHitler=

「既に敗れた、絶望的な敗北だ。」とヒトラーは四人の女性に語った。
「君たちはただちにオーバーザルツブルクへ行くのが一番良い。」
彼が部屋を出て行こうとすると、Evaが足早に歩み寄り、彼の両手を手にとった。悲しんでいる子供に言って聞かせるように言葉をかけた。
「でも、ご存知でしょう。わたしはあなたと一緒にとどまります。わたしはゼッタイに離れませんよ。」
その瞬間にヒトラーはの上にかがみこむと唇にキスをした。同席したものたちは、彼がこんなことをするのを見るのは初めてだった。エヴァとヒトラーが部屋を出ようとすると、二人の秘書と料理人が一緒に留まるつもりですと言った。彼の女性に対する魅力は敗残の今もなお、その力を失っていなかった。

《あなたの心の鉤十字(ハーケンクロイツ)をもっと正直に認め、堕落から解放されなさい》
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